生活費・家賃ガイダンス

日本での生活は、都市部と地方で異なる側面があります。
ここでは、家賃相場や賃貸契約の流れ、生活費の目安、留学生に適した住宅情報を詳しく解説します。

家賃相場

日本の家賃相場は、地域によって大きく異なります。
以下は目安です。

都市部(東京)1部屋 約7~10万円 /月
都市部(東京以外)1部屋 約5~8万円 /月
地方都市1部屋 約4~8万円 /月
郊外エリア都市部や地方都市から離れたエリアを指します。
都市部より1~3万円ほど安くなることが一般的です。

*1部屋=1K・1DK・1LDK等含む

参考: 全国賃貸管理ビジネス協会「全国家賃動向調査」2024年

賃貸契約の流れ

日本での賃貸契約にはいくつかのステップがあります。
以下に一般的な流れを示します。
ステップ1

物件探し

物件探しのアイコン
不動産会社、または、学校の留学生担当者に相談してください。
予算や希望条件を伝え、物件を紹介してもらいます。
ステップ2

入居審査

入居審査のアイコン
日本で賃貸物件を契約する際には、入居審査が行われます。
収入状況、在留資格、保証人などを確認されます。
ステップ3

契約手続き

契約手続きのアイコン
契約書にサインをして、初期費用等を支払います。
注意 契約書は日本語で記載されている場合が多いので、サポートを依頼しましょう。
留学生向けの住宅サポートは、学校の留学生担当窓口や地域の国際交流センターが提供することがあります。
契約内容の翻訳や相談に対応してもらうほか、信頼できる日本人の友人や知人に契約書の内容確認を依頼するのも一つの方法です。

契約書には法律的な重要事項が記載されているため、十分理解した上でサインをしましょう。

物件選びのポイント

適切な物件を選ぶには、以下のポイントを押さえましょう。

保証人問題

保証人がいない場合、保証人不要の物件や保証会社の利用を検討

保証人がいない場合は、保証人不要の物件を選ぶ、保証人代行サービスを利用する、保証会社を利用する。
※保証会社を利用する場合、その審査基準や費用も物件によって異なるため、事前に確認が必要です。

初期費用

敷金、礼金、仲介手数料などを確認

賃貸物件を借ときには、月々支払う「家賃」だけでなく、敷金や礼金、仲介手数料など、入居前にまとまった資金が必要になります。
これをまとめて、「初期費用」といいます。

仲介手数料 家賃0.5~1か月分が目安です。
物件の案内や契約手続きを行った不動産会社に支払います。
敷金 家賃一か月分が目安です。
契約終了時、退去する際のお部屋の原状回復費用に充てられます。 基本的には、原状回復に掛かった費用が差し引かれて余りがあれば戻ってきます。
礼金 家賃一か月分が目安です。
部屋の持ち主である大家さんに、お礼の意味を込めて支払います。
前家賃 入居する月の家賃を前払いで支払います。
例えば、3月に契約し4月の初めから住む場合は契約時に4月分の家賃を払っておきます。
月の途中から入居する場合は、その月の家賃を日割り計算し、その分お支払いします。
火災保険料 火災や水漏れトラブルなどに備えて、損害補償に加入する必要があり、損害補償会社に支払います。
管理費/共益費 家賃と一緒に毎月お支払いするものです。
同じ建物に住む住民が共用するスペース(廊下、エレベーター、ごみ置き場)などの電気代、清掃、維持管理費として使われます。

敷金や礼金、契約期間、更新料などの条件は物件ごとに異なります。
希望条件がある場合は、不動産会社に具体的に相談し、しっかり確認しましょう。

更新費

賃貸契約を延長する際に必要となる場合がある費用です。
一般的には家賃の1ヶ月分程度が相場ですが、更新費が不要な物件もあります。
契約内容によって異なるため、契約時に必ず確認しておきましょう。

その他

立地条件 通学・買い物に便利な場所かを確認
通学や買い物に便利な立地かどうか、不動産会社に周辺情報を詳しく尋ねるのも重要です。
築年数・設備 エアコンやインターネット対応の有無など
設備について、例えば、家具家電付き、Wi-Fi完備、ペット可物件など、特徴が大きく異なります。優先順位を明確にして選びましょう。

住む上での注意

日本人は一般的に他者への配慮を大切にする傾向があり、隣人関係や公共の場での振る舞いにも気を使います。
これを意識することで、良好な関係を築きやすくなります。
特に日本での生活では、以下のマナーやルールに気をつける必要があります。

ゴミ出しルール

地域ごとに決められた分別方法や曜日に従う

日本では、ゴミは「燃えるゴミ」「プラスチック」「瓶・缶」などに細かく分別し、指定された曜日に出す必要があります。
地域によってルールが異なるため、必ず確認しましょう。

ゴミ出しのイメージイラスト

騒音対策

夜間は静かに過ごし、隣人とのトラブルを避ける

日本の住宅は多くが比較的コンパクトで、防音性能が低い場合もあります。
そのため、夜間や早朝の音には特に注意が必要です。

騒音のイメージイラスト

部屋の改造

壁の穴開けやペイントは禁止されることが多いです。

ペイント禁止のイメージイラスト

生活費

日本での生活では、家賃以外にもさまざまな費用がかかります。
毎月必要となる生活費の目安は以下の通りです。

電気・ガス・水道代1万~2万円 /月
食費(自炊の場合)2万~3万円 /月
日用品費1万円程度 /月
家具・家電購入費引っ越し初期に必要な場合、約5万~10万円

都市部は地方よりも物価が高くなる傾向があるため、予算を計画的に立てましょう。

留学生向け物件紹介

留学生に適した物件には以下のようなものがあります。

学校提携寮・学生会館家賃4万~6万円/月(食事付きの場合もあり)
メリット家具・家電付き、他の留学生との交流の場
一般アパート家賃4万~8万円/月(地域による)
メリット自由度が高い、自分のライフスタイルに合わせた生活が可能

不動産仲介Webサイト

留学生向けの物件を見つけるために、以下の不動産仲介サイトを参考にしてください。
留学生向けの特別な契約条件や住宅情報も掲載されているので、自分に合った住まいを見つけやすくなっています。

Webサイト説明リンク
SUUMO(スーモ) 日本国内で最大規模の不動産情報サイト
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※情報は2024年10月時点のものです。最新の情報とは異なる場合があります。